法 話
(190)「丁の酉の歴」
明けましておめでとうございます
本年も聞法に励みましょう
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「丁の酉の歴」
2017年は酉年。正確に言うと干支は丁の酉。もともと干支というのは十干と十二支を合わせたもの。「十干」とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。「十二支」とは、子・丑・寅・卯・龍・巳・午・未・申・酉・戌・亥。この十干と十二支を順番に1つずつ組合わせたものが干支になるのです。 例えば、甲と子を組み合わせると、甲子。音読みすると「甲子」になります。高校野球で有名な「甲子園」は1924(大正13)年・「甲子」の年に造られたことから命名されたとのこと。
ところで、2017年の「酉」ってなんの鳥でしょうか? 正解は「鶏です。じゃあなんで鶏なのか。本来十二支は古代中国で方角や時刻、月を表すものとして用いられてきました。この十二支に十干を合わせて暦年を表すことにも使われました。一方、「酉」という漢字は酒つぼを描いたもので、「酒」に関する字に使われてきました。収穫した作物から酒を抽出するという意味や、収穫できる状態であることから「実る」ということも表します。そのことから、果実が成熟した状態を表しているとされています。
もともと十二支の子・丑・寅・卯…亥には動物の意味はなく、無学の庶民が十二支を覚えやすくするために身近な動物が当てられたということでしょう。「にわとり」が選ばれた理由は明らかになってません。
みんなが参加して「新春初鐘」(2017.1.1. 0:10)
《2017.1.1 前住職・本田眞哉・記》