法 話

(22)「報恩行」B

      

 新年明けましておめでとうございます。 本年もともどもに聞法に励みましょう。

昨年に引き続き「報恩行」を連載し法話に代えさせていただきます。

そもそも、蓮如上人五百回御遠忌法要の勤修を発願し発表したのが1年半ほど前の20015月。御遠忌計画を策定するためにまず役員会を開催。計画の大綱をまとめるとともに、「御遠忌委員会」を設置することを決定。早速各地区より代表委員を選出していただき、同年811日に第1回委員会を開催。委員会は総勢34名で構成。

 初顔合わせ、自己紹介のあと「了願寺蓮如上人五百回御遠忌委員会(略称:御遠忌委員会)」の設置を承認。続いて議事に入り、提案された議題について慎重審議した結果異論もなく大筋において合意が得られました。

@御遠忌法要勤修の趣旨につては、34年後の勤修をめざして事業計画を立ち上げることを承認。A記念事業としては、本堂の大修復並びに出仕廊下・法中用トイレの復古新設を実施する、とする原案を承認。B法要並びに記念事業推進のための概算予算として、総額18千万円余を計上することとしました。Cまた、全門徒へ情報を提供するため「委員会ニュース」を発行することを決定。

その後施工例見学会や、募財計画の審議等の委員会を重ね、118日の第4回委員会で募財開始を決定しました。募財の基本方針として、従前の“割り当て”感覚を払拭するため、「奉加帳」方式を改め「寄付者芳名録個票」方式を採用することを確認。また、時節柄経済的な負担感を軽減できるよう、最長5年間の長期分割納入方式も取り入れることとしました。さらに、納入手順の利便性を確保するため、金融機関の支援も得て納入方法の選択肢を豊富にすることを決定。そして、11月中に寄付依頼文書を発送して募財活動を開始することになりました。

1128日付けで「趣意書」「寄付者芳名録個票」等の関係文書を全門徒に発送してご寄付を依頼しました。その後、個票返送によるご寄付の申し込みは順調に推移しましたが、厳しい経済情勢の中やや伸び悩みの面もあり、20023月に再度お願いの文書を発送。

6月に入り、記帳額合計が予算に対して81.34%、146,410,000円に達したのを受けて13日第5回御遠忌委員会を開催。慎重審議の結果、記帳額のさらなる伸長が見込めるものの、堅実性を考慮して事業計画を見直すとともに、補正予算を組むことになりました。

一方、記念事業工事の施工業者選定については「指名競争入札」によることが承認されました。この方式によると、ゼネコンの企業努力と競争効果による事業費縮減が期待できます。随意契約より手順は若干複雑になりますが、コストダウンは図れます。以下はその段取り。

@参加希望業者は工事経歴書を提出 A指名審査会 B設計図書完成 C現場説明会 D見積書を提出 E見積審査会 F施工業者決定 G請負契約締結 H着工

こうした委員会の決定を受けて、まず門徒各位から有縁の業者を推薦いただき、「工事経歴書」を6月末までに提出いただくようPR。そして73日「指名審査会」を開催。メンバーは、松本市の轄~幡建築設計事務所の松田郁夫取締役と久富雅夫主任、あと正副委員長と住職・副住職の計9名。提出された工事経歴書をもとに審査の結果、下記の3社と1共同企業体(JV)を指名業者とすることを決定。

  *ハザマサービス株式会社 名古屋支店

  *株式会社 加納建築事務所

  *松井建設株式会社 名古屋支店

  *白半建設株式会社・大文社寺建築有限会社 共同企業体

    合掌  【次回へ続く/2003.1.3.住職・本田眞哉・記】

                                       

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