法 話

(94)「光明無量

 
 
光明無量(こうみょうむりょう)

 

大府市S・E氏提供

『佛説無量壽経(ぶっせつむりょうじゅきょう)より

  
 法蔵菩薩因位の時建立された四十八願の第十二の願を「光明無量の願」と呼びます。その願文は「たとい我佛を得たらんに、光明よく限量ありて、しも百千億那由他の諸佛の国を照さざるにいたらば正覚をとらじ」。佛が、自らの佛身から無量の光を放ちて衆生済度を願い、その願が成就しなければ佛にならないと誓われた、という意。何にも遮られない無量の光明は、一切衆生の無明の闇を破る佛の智慧の光明です。この第十二の願を含めて、法蔵菩薩が誓われた四十八願は全て成就して、菩薩は阿弥陀佛となられました。因みに、第十三の願は「壽命無量の願」です。両願を併せて「光壽二無量」の熟語もあります。いずれにしても私たちは、こうした佛の願いを身に帯して日暮らしをしていくことが祖師の恩徳に報いる道ではないでしょうか。そのためにも、まずは聞法に励まなければならないと思うや切であります。

2009.1.1 住職・本田眞哉・記》

  

明けましておめでとうございます
本年も聞法に励みましょう

 

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