■研修紀行 U

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アジア文化交流センター01夏の研修──

  ホーチミンシティーとカンボジア
     アンコール遺跡踏査研修紀行(1)



 香港経由でベトナム・ホチミンシティーへ安着

 2001年8月24日(金)午前9時50分、キャセイ航空CX533便は名古屋空港を
テイク・オフ。一路香港へ。機材はエアバスA330、新しいキャビンで気
持ちがよい。出された機内食も名古屋のケータリングの調製ということ
もあってか、我々の口にあった味付けで大変美味。海外仕込みの機内食
でも最近は品質が飛躍的に向上していると私は思います。

 食事をすませ、前席の背もたれに付いている液晶パーソナル・テレビ
で番組を楽しむ。電視(テレビ)番組はニュースやスポーツ、ドキュメン
タリー。電影(映画)も数々のプログラムがセットされていました。音声
はもちろんヘッドホーンで聞くわけですが、オリジナルの英語の他に日
本語の吹き替えもあり、またチャンネル(頻道)の選択で字幕が出る場合
もあります。機内誌の説明が面白い。「英語及日語配音・中文字幕」。
「英語と日本語は音声で、中国語は字幕で」という意味でしょう。

 ヘッドホーンを頭に、テレビを見ながらつい白川夜舟=B自分のい
びきにビックリして目が覚め、足のむくみに気が付きました。そうそう、
最近「エコノミー・クラス症候群」とかいうことが話題に、否、問題に
なっています。長時間エコノミー・クラスの狭い座席に縛り付けられた
うえ、エサを与えられ(失礼)、バッタリーの中のブロイラー状態。身体
によいわけありません。長時間のフライトを終えて地上に降り立ったと
たん、苦しくなり倒れるのがエコノミー・クラス症候群。最悪の場合は
十数分で死亡するという。

 事実、知り合いの大学教授の奥さんが昨年9月亡くなられました。お嬢
さんの留学先のアメリカからの帰途、成田空港へ到着したときのこと。入
国審査に入る前から気分が悪くなり、救急車で病院へ運ばれたものの助か
らなかったとか。いつかテレビで、数字は忘れましたが、最近このエコノ
ミー・クラス症候群で病院へ運ばれる人や亡くなる人が増えたと報じてい
ましたっけ。

 こうした事態を予め防ぐには、水分を多くとること、機内で運動を怠ら
ないことがポイントのようです。水分を補給するなら、ビールを飲めばい
いじゃないの?とおっしゃる向きもおありかと思いますが、アルコールや
コーヒーは、逆に脱水作用があるからダメ。水かフルーツジュースがよい
とのこと。

 一方、運動はといえば、機内を歩くとか適度に運動するとよいそうです。
でも、ベルト着用のサインがなかなか消えないし、消えたと思ったら飲み
物サービス、機内食サービスと続いてワゴンが通り、席を立つことさえ難
しい状態。ようやく食事も終わり撤膳のあと通路へ出ると今度はトイレに
行列。なかなか機内を歩くなんていうことはできません。それかあらぬか、
最近は、離陸前の安全指導の時に、エコノミー・クラス症候群の予防法に
ついての指導を加える航空会社も出てきました。



 キャセイ・パシフィック航空の機内誌にも英語と中国語、イラスト入り
で機内運動の解説が載っていました。「Inflight exercise」「機艙運動」
と題した記事では、長時間座っていることによる筋肉の硬直を緩めるのに
効果のあるエクササイズであるとしています。そして、この運動は自席で
できるけれども、隣の人の邪魔にならないようにして下さい、との注意書
きも。具体的な方法としては、両足を上下に動かす、膝を抱えて胸のとこ
ろまで引き上げ足首の回転運動をする、といった塩梅。イラストつきで分
かりやすく。

 まぁ、今回は名古屋〜香港間所要時間4時間。ヨーロッパ線に比べれば短
時間ですから、それほど問題ではないと思いますが、機内誌のマニュアル
通りエクササイズをやってみました。また、面倒でもトイレへの往復時歩
きながら身体をほぐしたり。そうこうしているうちに乗機CX533便は香港
国際空港に安着。

 香港国際空港は以前の啓徳
(かいたく)空港とは全く別の空港。私は2回目
のトランジットですが、とにかく大きな空港です。到着スポットから乗り
継ぎ便のターミナルまでは電車≠利用します。関空にも電車≠ェあ
りますが、香港のは地下。どこからどう走ったか分かりませんが、3分ほ
ど。ターミナル・ビルはデカすぎて全容がつかめません。略図を見ると、
東西に長いビルの両端に南・北・南西・北西のウイングが張り出した形の
ようです。いずれにしても搭乗ゲートの多さにはビックリです。1番ゲー
トから71番ゲートまであるのです。

  
      ▲タン・ソン・ニュット空港/ホーチミンシティ

 1時間余の乗り継ぎ時間も移動で費やし、CX763便でホーチミン市へ。搭
乗口の行き先表示は「胡志明」。「ホーチミン」のことですが、いい得て
妙。2時間ほどのフライトで、ベトナムはホーチミンのタン・ソン・ニャ
ット空港に到着。滑走路からターミナル・ビルまでのタクシー・ウエイの
長いこと。10分余りかかったと思います。その間窓外には、アメリカ軍の
兵舎だったのか、南ベトナム軍の戦闘機の格納庫だったのか、赤茶けたか
まぼこ型の建物が散見されました。が、とにかく今回は予定通りホーチミ
ンの土を踏むことができてめでたし、めでたし。      合掌
            
      【To be continued. Written by S,HONDA】


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